マムシに注意してください
- マムシは全国的に分布しており、春から秋にかけて多く見られます。
- 体長は45センチメートルから60センチメートルで胴が太く、尾が短く、頭が三角形のものが多く、体色は淡褐色で背中に銭型の楕円形の斑紋があるのが特徴です。
- 平地から山林と広く生息し、水場近くに出ることが多く、河川の周辺や田畑で見かけられ、夜行性ですが、日中に活動することもあります。
- 性質は臆病で、近づき過ぎなければ攻撃してくることはありませんが、不用意に近づいてしまった場合に咬みついてくることがあります。
- マムシは動物愛護管理法の規定により特定動物に指定されており、ペットとしての飼育や運搬、野外への放出などが原則禁止されています。人が咬まれた際には大きな怪我につながる危険性があります。
特定動物とは、人の生命、身体または財産に害を加えるおそれのある指定された動物種をいい、許可を受けなければ、飼育や保管をすることが出来ません。
見かけた場合
毒ヘビなどを発見した場合は、その場から「そっと離れる」のが得策です。絶対に近づいたり触ったりしないでください。
特に川辺や草むら、山林での作業を行う場合は、長靴や軍手を着用するようにしてください。
咬まれてしまった場合
- 速やかに救急車(119番)を要請する
- 噛まれた傷口より心臓側を布などで軽く縛り、あわてずに安静にする(走ったりすると毒が体内で早く回ってしまい危険です。また、縛るものが無ければ噛まれた部分を心臓より下にしておきます。)
- 傷口から血を絞り出すようにして、毒を体外に出すようにする
- 水、できれば消毒薬で傷口を処置する
- 水分を多めに摂り、毒素を薄めるほか、毒素排出のため排尿を促す
医療機関での治療の判断に必要ですので、可能であれば、ヘビの特徴や咬まれた時間、状況を覚えておきましょう(写真撮影も効果的です)。
禁止事項
- 氷などで患部を冷やすこと
- 患者をむやみに動かすこと
- 排尿を我慢させること
咬まれた場合の症状
火傷のような激痛、腫れ、出血、皮下出血、発熱、悪寒、吐き気など