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会議結果(第26回三好町さんさんバス利用促進審議会)
次の附属機関等の会議を下記のとおり開催した。
附属機関等の名称 |
第26回三好町さんさんバス利用促進審議会 |
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開催日時 |
平成21年6月26日(金曜日) 午前10時00分から午前11時30分まで |
開催場所 |
役場西館4階402会議室 |
出席者 |
さんさんバス利用促進審議会委員:伊豆原浩二(名古屋産業大学教授)、渡辺喜久(東海学園大学元助教授)、冨岡勝男(区長会)、小嶋鋼治(民生児童委員協議会)、鈴木伸明(老人クラブ)、林友恵(地域活動連絡協議会)、藤根剛(三好町商工会)、新谷千晶(特定非営利活動法人あいちNPO市民ネットワークセンター)、永井勝義(愛知県ITS推進協議会地域対策部会)、小林裕之(愛知運輸支局)、宮崎秀嗣(愛知県地域振興部交通対策課)、土屋人士(愛知県豊田警察署交通課)、簗瀬隆二(愛知県豊田加茂建設事務所道路整備課) 三好町:久野町長、小野田政策推進部長、簗井政策推進部参事、近藤政策推進部次長、藤根政策推進課長、事務局 |
問い合わせ先 |
政策推進部政策推進課 電話番号0561-32-8005 ファックス番号0561-32-2165 |
下欄に掲載するもの | 議事録全文 |
要約した理由 | なし |
審議経過 |
≪議事≫ 1.委嘱状交付 2.町長あいさつ 【久野町長】 本日、皆様には、公私ともお忙しい所、「さんさんバス利用促進審議会」ご出席をいただき、誠にありがとうございます。 15名のうち7名の方が新しく加わっていただいたということですが、任期も3年と長くなりました。議論を深めていただきたいという意図もございますのでご理解をお願いします。 おかげをもちまして「さんさんバス」の平成20年度年間利用者数は260,587人、1日平均で714人と大変多くの町民の皆様にご利用を頂きました。 しかしながら、昨年秋からの急激な経済状況の悪化によりまして、大変な影響を受け、19年度と比べまして約4,000人の減ということになっております。経済状況の悪化がいかに我が町に打撃を与えたか、この数字を見てもご理解いたただけると思います。 この状況については、後ほど事務局より詳細に説明させますが、依然として、多くの町民の皆様にご利用いただいている状況に変わりはありません。 一方、乗合タクシーは「ベイシア三好店乗降場」が好評だったこともあり、年間利用者数は2,423人と平成19年度に比べ1,400人以上も増加いたしました。 このように、さんさんバスは三好町にとってなくてはならない足となっていることはこれらの数字を見ていただいてもおわかりいただけることと思います。 さて、平成19年3月に策定した豊田・三好1次交通圏計画において、豊田市と三好町のバスによる公共交通ネットワークの構築が位置づけられ、それに基づき、昨年9月より豊田市の高岡ふれあいバスが、明知下公民館へ乗り入れ、交流路線「くろまつくん」と接続しました。 三好町としましても本年4月から、需要調査を兼ねて「豊田市浄水駅」、「豊田厚生病院」の浄水地区2箇所と「やすらぎ霊園」に乗合タクシーの乗降場を設置しました。設置より3ヶ月が過ぎようとしておりますが、「豊田厚生病院」を中心に多くの町民の皆様にご利用いただいております。 最後になりましたが、委員としてご就任いただきました皆様には、大変お世話になりますが、さんさんバスの利用促進策について、色々な視点からご意見をいただき、ご尽力を賜りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 3.会長、副会長選任 会長に伊豆原委員が、副会長に渡辺委員がそれぞれ選任された。 4.会長あいさつ 【伊豆原会長】 今年度、国の地域交通のための補助金である、地域公共交通活性化・再生事業補助金の予算として44億円が挙げられているが、それが今回の補正で20億円追加され、トータルで64億円となりました。昨年度の予算が30億円であり、昨年度と比べ2倍以上と国もようやく地域公共交通への取り組みに本腰を入れてきています。 また、愛知県だけでなく中部運輸局管内全体の傾向として、このような地域公共交通に関する会議が多くなってきております。 そのなかでも三好町のこのさんさんバスの仕組みというのはいつも先頭を走っており、全国でも指折りのベストプラクティスとして高い評価をいただいている。 昨年度は乗客がバスの仕組み、というよりは他の要因で少し利用客が減っている、ということだが、乗合タクシーはご利用が増えているということです。 是非、ここでサービスについて、もう一度メスを入れていただき、皆様の知恵を絞っていただいて、三好町の町民の皆様、また、他の地域の皆様により多く利用していただけますようにご協力をよろしくお願いします。 5.議題 (1)さんさんバス・乗合タクシーの概要について (2)平成20年度さんさんバスの利用状況について(報告) (3)平成20年度乗合タクシーの利用状況について(報告) (4)乗合タクシー乗降場新規設置後の利用状況について(報告) ≪事務局より資料説明≫ 【副会長】 乗合タクシーの新規設置箇所について既存バス停の地図が修正されていない。早く修正する必要があるのではないか。 また、生活路線のバス停の中で、歩道もないような細い道路をバスが走っているところがあるが、東山憩いの家バス停が乗り降りがしやすく、またわかりやすくなったのは喜んでいる。ただ、狭いところは依然としてあるので、利用しやすくなるようよろしくお願いしたい。 また、新しいバスは座席数が11席と少ない。町民病院に行くお年寄りのお客さんが立って乗っており、若い女性が座っていた。体の不自由な方が5人も6人も立たないといけないのは運転手としても大変であろうと思う。譲り合い精神についての掲示等による啓発をし、マナーの徹底を図っていく必要がある。 行政評価のアンケートにも載っているが、ジャスコの停留所でくろまつくんの明知下公民館行きと黒笹駅行きがほぼ同時刻に発着するため、紛らわしく不便である。以前、黒笹駅で、明知下公民館行きのバスと間違えて乗ってしまい慌てている子どもを見かけた。運転手がバスの標識をしっかり見て乗るようにと叱っていたが、乗る前に子ども、老人にはどこ行きということをはっきり言い、間違いのないようにする必要がある。不便な停留所を変えるとか並ぶ停留所を変えるとか、対応する必要があるのではないか。 また、乗車人数が減ったのは外国人が減ったこともあるのではないか。以前はもっと多くの外国人が乗っていたように思う。 【事務局】 4月に時刻表については乗合タクシーの新規乗降場と高岡ふれあいバス路線を入れたものを作成し、配布している。 旭4丁目のバス停についてはバス停の標識も変えているが、一度現地を確認する。 マナーについてはできるだけ運転手からも話は聞いており、できるかぎりの声かけをお願いしているところである。 座席数については、狭い道にも入っていく関係上大きいバスを導入することができない。また、ご利用いただく人数が多いこともあり、座席数は減ってしまっているが、定員は減らさないように、ということで車両を選定している。低床でもっと座席が多いものがあればいいのだが、現在日本国内で作られているバスで、低床でかつ現状程度のサイズの車両としては他に存在しないのが現状である。 ジャスコでの乗り間違いについて、昨年度のダイヤ改正時に、将来的にジャスコを交通の結節点として、乗換えができるようにする、という考えもあり、ジャスコのところでバスを2台並べた際の状況を見るため、現状のようになっている。 乗り間違いがあるという報告は事務局も聞いており、事業者には乗客に対して行き先等の声かけをお願いしているところである。 【鈴木委員】 利用状況について、三好町では減ったということであるが、近隣の状況はどうか。また、経済状況が主たる要因なのか。他の要因については考えているか。 【事務局】 近隣の状況について、豊田市の高岡ふれあいバスについては3%の減と三好町と同様な状況にあることを確認している。 内容については、「アイモール・ジャスコ三好店」「三好ヶ丘駅」が減っているのに対し、「三好町民病院」や「三好町役場」の利用が減っていないことを考えると、副会長が言われるように外国人の方の利用減、豊田方面から三好ヶ丘の駅を利用してアイモール・ジャスコへ来る、というような利用の仕方が減った、というのはあると思う。 そして、外国人の方が減った要因のとして経済状況の悪化によるものが大きいのではないかと考えている。 【副会長】 隣の東郷町のバスは2時間以上の間隔に1本で不便である。車内はガラガラで、65歳以上の方が無料で乗れることもあり、大変な赤字ではないだろうか。その原因は路線の問題ではないかと思う。 知立のバスも乗ったが、こちらもガラガラであった。 そういった近隣の状況から見るとさんさんバスは多くの方の利用があり、全国でも指折りのものではないかと思う。 自動車と比べれば利便性は確かにないが、バスとしては良いのではないか。 【会長】 事務局の方からもバス停を増やすことも可能かもしれないというような話もあった。 ベイシアのあたりをどう対応していくのかというようなことも含めて、今後どうしていくのかということについて、今回は報告の部分が多いが、今後、改善策についてアイデアを出していければと思う。 また、三好町は運行経費6,500万円、収入2,300万円で収支率は30数%であるが、中部運輸局管内平均では収支率は23%弱でありそれに比べると非常に高くなっている。 さんさんバスのことだけでなく、他の地域の公共交通について、どんなことをやっているかなども運輸局でも事例として出しているので、参考として紹介してもらえるとよい。 【永井委員】 さんさんバスと乗合タクシーの収支率を比べると乗合タクシーのほうがかなり低くなっているが、利用者の状況は検討しているのか。 【事務局】 乗合タクシーの収入について、乗合タクシーからバスの場合は乗合タクシーの運賃として、バスから乗合タクシーについては、バスのほうに計上させているので比率としては実際の約半分となる。 利用客の状況について、以前は乗り継ぎ券に性別、年齢などの属性情報を記入してもらっていたが、毎回アンケートを書くのが大変である、という町民からの意見があり、昨年度廃止した。 新規設置をした浄水地区についてはアンケートをとっているが、その他の地区については現在、細かいデータをとってはいない。 【会長】 もう一度、利用状況の調査を行う必要があるかもしれない。 ベイシア三好店など乗合タクシーが増えてきているため、考えてもいいかもしれない。予算のあることなのですぐに、というわけには行かないだろうが検討をお願いする。 【藤根委員】 さんさんバスは南北間を2ルートで運行しているが、三好ヶ丘、黒笹地区で乗られた方で、南部地区に行く方というのは多いのか。逆に南部から北部へ行く方は多いのか。そういった資料はあるか。 【事務局】 バス停間の人の動きについては調査していないためわからない。 【藤根委員】 さんさんバスの根幹に係ることでもあると思うが、ルートについて、三好の地形を南北に大きく分けて、役場、町民病院、ジャスコなど利用の多いところは重複させる形の循環方式の方がいいのではないか。 打越の方が黒笹、三好ヶ丘へ行くのは大変少ないと聞いている。逆に黒笹から、明知、打越へ行く方も少ないのではないか。 全体としては南北の移動よりは中心へ向かっていく方が多いのではないか。 南部北部でわけて循環させる方式の方が、効率がいいように思う。 【事務局】 今年度、乗合タクシーの乗降場が盛況であることもあり、将来的なバスの路線の再編について、調査を行っていく予定である。結果が出ましたらこの審議会にも報告するので、その時は審議をいただきたい。 【会長】 1運行につき1時間30分程度かかるので、シャトル形式とループ形式のどちらがよいかという議論はずっとでている。バスの台数の問題、サービスの問題も出てくるため、今年度事務局で検討するということで、結果についてはこの審議会に報告をお願いします。 【小林委員】 乗合タクシーの利用が増えているが、乗合タクシーのようなデマンド交通システムに苦戦している市町も多い中で利用者が多いのはすばらしい。これからも是非拡大をお願いしたい。 運転手のマナーについては、国交省としては安心・安全というのが第一ではあるが、やはりマナーについても良くしてもらわないといけないということもあり、是非とも町から事業者へ機会があるごとに指導をお願いしたい。 競合して何社も事業者が入っているような市町であればともかく、単独の事業者による運行ではどうしてもおろそかになりがちになるのでよろしくお願いしたい。 昨年度より地域公共交通活性化・再生事業による補助制度もできた。 三好についてはかなり前から整備されており全国的にも優良事例として名前があがっていることもあり、補助制度も関係ないのかもしれないが、運輸局でも事業評価の手引きを作りました。 そちらも利用して事業評価を行っていただきコストの面についても検討ください。 【会長】 運輸局でもそういったものを作っている。具体的にどうやるかについてはあくまでも提案であるため、参考にしていただき、なるべくお金をかけずにうまくやるということでお願いしたい。 委員の皆様もお気づきになられましたら小さなことでも構いませんので、事務局の方へそういう情報を入れていただけたらと思います。よろしくお願いします。 6その他 【事務局】 今年度は合計3回の審議会の開催を予定している。 |
更新日:2025年04月08日