キーワード検索
会議結果(第30回さんさんバス利用促進審議会)
次の附属機関等の会議を下記のとおり開催した。
附属機関等の名称 |
第30回さんさんバス利用促進審議会 |
---|---|
開催日時 |
平成22年12月14日(火曜日) 午後3時00分から午後4時40分まで |
開催場所 |
市役所西館4階402会議室 |
出席者 |
さんさんバス利用促進審議会委員: 伊豆原浩二(名古屋産業大学教授)、渡辺喜久(東海学園大学元助教授)、石原渉(区長会)、野々山勝利(民生児童委員協議会)、原田雪子(老人クラブ)、鈴木初枝(女性代表)、齋竹由美(子育てクラブ連絡協議会)、藤根剛(みよし商工会)、新谷千晶(特定非営利活動法人あいちNPO市民ネットワークセンター)、永井勝義(愛知県ITS 推進協議会地域対策部会)、小林裕之(愛知運輸支局)、松井圭介(愛知県地域振興部交通対策課代理:米山)、大原義朗(愛知県豊田加茂建設事務所維持管理課) みよし市:小野田政策推進部長、鈴木政策推進部次長、事務局 |
問い合わせ先 |
政策推進部政策推進課 電話番号0561-32-8005 ファックス番号0561-32-2165 |
審議経過 |
≪議事≫ 1.会長あいさつ みよし市のさんさんバスも運行を開始してから長くなります。最初は県下でも優等生であったが、街の整備による変化など、いろいろな部分でサービスが行き届かないところが生じてきました。そういった点に対応するにはどうすればいいかを一年間議論してきましたが、今日はその方向性について資料を出していただきましたので、それを基に議論していただきたいと思います。今後の予定は、来年2月に審議会を行い、その後、来年度はバス停など具体的な、細かい部分について議論し、再来年の再編を実現していく予定です。 路線の再編にあたっては、私たちがたくさん議論していくことが大切です。いろんな立場から意見をいただきたいと思いますのでよろしくお願いします。 2.部長あいさつ 本日、皆様には、公私ともお忙しい所、みよし市さんさんバス利用促進審議会にご出席をいただき、誠にありがとうございます。 今回の審議会では、前回の審議会においていただきました意見を基に、解決すべき課題の優先順位とさんさんバスの路線再編の方向性について示させていただいています。 今回はその優先順位を基に路線再編に向けての方向性を打ち出していただきたいと思います。 詳細なルート等は次年度に検討していきたいと考えております。 最後になりましたが、委員の皆さまには、色々な視点からご意見、ご尽力を賜りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 3.議題 (1)さんさんバスの路線再編について ≪事務局報告≫ 議題に入る前に、前回の審議会にて報告した、特定非営利活動法人「ひと育て・モノづくり・まちづくり達人ネットワーク」による、愛知県が実施する「公共交通利用促進モデル事業」への企画提案について、選定から漏れた旨を報告。 ≪事務局報告≫ 資料に基づき説明する 【会長】 今回は、路線再編の考え方の優先付けをしてもらった。個々の課題が独立しているわけではないが、乗合タクシーの利用が多くなった点の解消が第1で、そのために6台体制にする、ということである。 まず、6台にする、という前提はよろしいか。 <意見なし> 6台体制については了承を得た、ということで進めます。 【石原委員】 今後考慮すべき内容を考えるとどちらの案が対応しやすいのか。 【事務局】 第1案である。 バス停設置の要望のあがっている箇所については、バスを直接乗り入れられないところも多い。そういった箇所は、乗合タクシーによる対応を考えたい。その場合、利用者がどのような利用をされるかわからないが、第2案になると、タクシーの利用者は目的地に行くのに、2回乗り継がなければならない状況になる可能性がある。そういったことを考えると第1案の方が対応しやすい。 【会長】 根浦地区、豊田厚生病院にバスを乗り入れることで、現在増大している乗合タクシーの利用が少なくなる。そうなると新たな箇所に乗合タクシーを導入できるという流れであるが、乗合タクシーを導入した場合、場所によっては2回乗り継ぎをする必要が出る可能性があるということである。 乗り継ぎを2回重ねることで料金がどうなるか、という問題もある。 【副会長】 今日、生活路線のさつきちゃんに乗車したが、福祉バスとして成功していると感じた。乗客と運転手が挨拶をしあったり、乗客が席を譲りあったりといったことが自然にできており、路線として定着しているという感想を持った。そうなると、やはり乗っている人が混乱しない、ということが大切なのではないか。せっかくいい雰囲気が出ているのだから、大きく変えて混乱を生じさせないようにするべきだと考える。 さんさんバスの運行目的として5つが上げられているが、私は特に「1.市内交通空白地帯の解消」「2.高齢者・移動制約者の社会参加の支援」が大事であると考える。特に高齢者に混乱が生じないようにしてほしい。 【藤根委員】 さんさんバスは10年近く実績を作ってきたが、このまま続けていくためには経営の安定も必要である。 南部と北部地区の利用状況にはかなり差が出ている。そういったことを考えると、南部を2台に、北部を4台にして、複合施設を乗り継ぎの拠点として整備するのがいいのではないかと考える。 また、現在生活路線と交流路線の2路線があるが、どのような区分で分けてあるのか理解されていない部分もある。そういった区別をなしにしてより多く運行するのではよいのではないか。 思い切って南北に分けた方が利用客が増えるのではないか。 【野々山委員】 民生委員として参加させていただいているが、やはり原点に立ち戻ることが必要ではないか。 副会長の繰り返しになるが、高齢者、障がい者が利用しやすい、というのは一つ大きな点としておく必要があるのではないか。高齢者、障がい者にとって乗り継ぎは、致命的なものになるように感じる。また、乗り継ぎがあるということで時間に追われ、無理をすることにもなる。一度乗ったらそのまま目的地へ行ける、という安心感は大事なものである。 私は目的の原点に戻った中で、病院、公共施設、買い物に行くのに時間はかかっても乗り継ぎがないのがいいと思う。 【石原委員】 運行経費について、どのように算出しているのか。また、この他に初期投資としてバスの購入費もかかるのか。 【事務局】 運行経費は路線距離から燃料費を算出し、それに人件費を加えて算出してある。 バスの購入費として、別に1台当たり2千万円程度かかる。 【原田委員】 高齢者は催し物があるときだけ利用するが、催し物によってはバス停から開催場所までが遠い所もある。催し物があるときだけ、バスや乗合タクシーを臨時に運行できると良い。 【会長】 いろんな考えがあるが、バス停についてもここでもう一度考えていく必要がある。あざぶの丘や養護学校からの要望もあるため、もう一度整理する必要がある。 また、路線再編案を考える上で一番大きな点は、乗り継ぎという点であろう。サービスについては当初は1時間に1本が目標として始まった。どちらの案でもこれはクリアできる。 バス停の詳細についてはまた、次回以降の検討ということでお願いしたい。 【鈴木委員】 時間帯によって、北部と南部を乗り継ぎなしで運行する、といったことで対応はできないのか。 また、名鉄電車とさんさんバスとの接続が悪い、という話を聞く。 【会長】 黒笹駅と三好丘駅の双方の駅でさんさんバスとうまく接続する、ということは困難である。また、現在本数自体が少ないこともありバスと電車の接続については余計に難しくなっている。本数が多くなればある程度の対応もできる。 ダイヤの設定についても次回以降の課題ということでお願いしたい。 【事務局】 今後ダイヤを決めていく中で本数や連携、詳細なルートについても決めていきたい。 【会長】 第1案でも中部、北部については重複路線のため、30分に1本程度の運行になる。これはかなり手厚いといえる。 【斎竹委員】 図書館を含む複合施設ができるという話であるが、現在の図書館は規模が小さいので利用が少ない。複合施設に含まれる図書館が現在のものより大きな規模のものとなるなら、図書館の利用も増えると思われる。ただ、バスに乗る時間が長いと、子どもたちのバス利用は増えないのではないか。三好丘から複合施設まで第2案でも時間がかかるのか。遠回りせずに直接行ける路線があるといいのではないか。 【事務局】 ご自分で自動車に乗られる方は、バスで時間がかかるなら車を使う。 さんさんバスを利用される方は、通勤通学に利用する一部の方を除けば、車に乗らない方が日中に利用することが多い。そういった方は、多少時間がかかっても苦にしない人が多いのではないか。逆に乗り換えというものが非常に負担になる、ということである。 ちょっとした段差が老人には負担になるということである。 【会長】 コミュニティバスはいろんな利用の仕方があり、思いもよらない使い方をされる方もいる。ただ、利用の仕方として、一番多いと思われる使い方についてはフォローしていく必要がある。 【副会長】 第1案と第2案、どちらになるとしても既存のバス停は全て停車するのか。 【事務局】 既存のバス停には停車させたいと考えている。 【新谷委員】 まず、課題の優先順位付けということであるが、事務局案は妥当な順位付けであると考える。 乗り換えについてはやはり利用者にとっては負荷がかかる話であるし、そこで待ち時間が生じるのも負担になる。乗車時間、待ち時間、歩く時間が乗客の負担になる要素である。第1案、第2案のどちらも乗っている時間が変わらないのであれば乗り換えが少ない第1案がいいのではないか また、副会長から、さんさんバスはあいさつや譲り合いなどが自然にできているという話があったが、是非、子どもたちに乗ってもらって公共性を身に着けてもらえたらと考える。 【大原委員】 利用者の立場から考えると、運行本数が多くて待ち時間が少ないのがいいと考える。 【永井委員】 若い方は我慢して歩くことができるが、それが難しい老人について、どのような需要があるか、という点に配慮していけばいいのでないか。収支だけを考えるのではなく、若い人にもマナーを教えられる場になっているのであれば、その部分は変えないのがよいと思う。 第2案で黒笹駅から東名三好方面へ向かう路線を新たに設けている。この部分について現状のままでも良いのであれば、第1案でいいのではないか。 また、待ち時間という話が出たが、雨が降った場合、利用者はバス停付近で傘を差して待つのでなく近くの軒下で待つのではないか。今回、新規に設置する場所は施設側の協力さえ得られれば、施設の中で待つことができる箇所が多く、そういった部分も考えていくべきではないか。路線再編とは別の話であるが視野に入れて欲しい。 【会長】 待ち空間というものをどう整備するか、ということは重要である。利用者からすれば、停留所に壁や屋根があるだけでもありがたい。バス停の設置にはいろんな問題があるがサービスを考える上では大切な要素である。 【事務局】 バスを待つための設備は大切である。拠点施設との話し合いも必要であり、すぐにはできないが検討を進めていきたい。 【会長】 なるべく既存の施設をうまく使えるようなことを考えられるといい。 【副会長】 現状ではバス停の土台に腰掛けている老人も見られる。そういった点も改善できると良い。 第2案では乗り継ぎのことがやはり心配である。お年寄りもあれば赤ちゃんを連れている方もある。そういった方のことを考えれば第1案がよいと考える。 【小林委員】 仕事柄いろんな市町を見るが、近隣だと長久手町や日進市は、町役場や市役所で乗り継ぎを図るシステムになる。最初は乗り継ぎに抵抗があるという意見もあったが、周知することで体制は構築できているようだ。しかし、その後、見直しを行い、結局直通にした、というルートもある。さんさんバスの利用実態として北部から南部間の利用がどれくらいのあるのかがわからない、ということもありそれによって変わってくるが、2台増やすということで運行回数が増えることにより、利用者にとっては便利になる。その中でダイヤを工夫すれば短い待ち時間での乗り継ぎも可能である。 第2案だと便数が多くなるため乗り継ぎもスムーズになる。しかし、高齢者はやはり問題になるのでそのあたりは考える必要がある。 【米山委員代理】 乗り継ぎに抵抗がある、という点においては運用で改善できる部分もあり、日進市では市役所へいったん全てのバスが集まり、一斉にスタートするというシステムである。慣れないとどれに乗っていいか混乱してしまうが、ボランティアが案内しており、それにより混乱せずに乗換えをしている。それも一つのやり方である。 路線においては住民の要望というのが強い。ただ、個人的な感想としては、黒笹駅から市役所まで40分程度かかるが、長く乗るとバスの形状上、揺れを感じる。80分乗り続けるとなると大変ではないか、とは思う。 【会長】 今後、バス停間のデータを取る必要がある。いろんな仕組みがあるが、みよしの場合は南北に長いため日進市のように真ん中に集める、ということはやりにくい。また、市役所は中部といいながらも南よりに位置し、人口は北部に多くなっている。そういった地域的な特性も考えて検討する必要がある。 【藤根委員】 豊田厚生病院へ乗り入れるということについて、この件だけでもすぐに行うことは無理なのか。 【事務局】 今すぐに豊田厚生病院にバスを乗り入れたとしても、またすぐに再編、ということになる。頻繁に変えるのではかえって利用者の混乱を招くことになってしまう。 今後、ダイヤを検討する中で、時間帯で変えるということを検討しても良いと考えている。 通勤、通学に使う方は乗り継ぎがあっても問題ないが、さんさんバスの利用は9時から3時が多く、これは生活の足として使われる方が多いということである。そういった方を大事にしていく必要があるのではないか。 【会長】 バスの対応の仕方は柔軟にできるのがいいところではあるが、安全性の問題等もある。路線やバス停の変更にはやはり2か月半くらい必要である。1年足らずで変更、ということになると今利用している方が迷惑することになってしまう。 平成24年の4月に再編できるか、ずれ込むのか、まだ判らない部分がある。 皆さんの意見を聴くと大体第1案をベースにチェックを進めていく、というように思うがどうか。 <意見なし> それでは第1案をベースとして検討を進めていく、ということでお願いする。 今後、バス停の設置場所や乗合タクシーでの対応について考えていく必要がある。 三好養護学校の生徒さんは乗合タクシーの設置で通学ができるのか、ということも確認していく必要がある。 【事務局】 次回は第1案を基に、地図等に落とし、もう少し踏み込んだ案を示させていただく。 高齢者等の社会支援のために病院や商業施設への接続をいかに効率的にやっていけるかを考え、案を提示させていただく。 |
更新日:2025年04月08日