会議結果(第29回さんさんバス利用促進審議会)

更新日:2025年04月08日

次の附属機関等の会議を下記のとおり開催した。

第29回さんさんバス利用促進審議会の結果

附属機関等の名称

第29回さんさんバス利用促進審議会

開催日時

平成22年9月28日(火曜日) 午前10時00分から午前11時50分まで

開催場所

市役所西館4階402会議室

出席者

さんさんバス利用促進審議会委員: 伊豆原浩二(名古屋産業大学教授)、渡辺喜久(東海学園大学元助教授)、石原渉(区長会)、小嶋鋼治(民生児童委員協議会)、原田雪子(老人クラブ)、鈴木初枝(女性代表)、新谷千晶(特定非営利活動法人あいちNPO市民ネットワークセンター)、永井勝義(愛知県ITS 推進協議会地域対策部会)、小林裕之(愛知運輸支局)、松井圭介(愛知県地域振興部交通対策課 代理:井上)、大原義朗(愛知県豊田加茂建設事務所維持管理課 代理:尾崎)、斎藤和樹(愛知県警察豊田警察署交通課 代理:大野)

みよし市:小野田政策推進部長、鈴木政策推進部次長、藤根政策推進課長、事務局

問い合わせ先

政策推進部政策推進課

電話番号0561-32-8005

ファックス番号0561-32-2165

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審議経過

≪議事≫

1.会長あいさつ

さんさんバスも運行を開始してから長く走っています。9月24日に運輸局とバス協会主催でシンポジウムを行いました。住民、行政、交通事業者の三位一体がテーマで、最終的にはお互いに意見を出し合っていくべきという結論になりましたが、市民の方が会議や検討に入り住民参画という形が動いてきています。バスは地域のものであり、国の動きも変わってきています。道路運送法の改正、活性化事業に伴う法定協議会の設置といったことが過去ありましたが、来年度にはおそらく交通基本法が制定されると思われます。その関係で来年度の予算として国交省は特別枠として453億円の予算要求をしています。これはあくまで要求ですので、今後予算の査定を経て決定となるのですが、この予算を実現させるには私たちが声を上げていく必要があります。現在、国交省のHPで交通基本法のパブリックコメントを実施していますが、そういったところでも積極的に声を上げていただきたいと思います。

さんさんバスについては予算がないからどうという話にはならないと思いますが、見直しに向かっては予算の問題もあるため、その辺りも心に留めていただき、サービスをどうして行くか考えていただきたいと思います。

また、交通基本法では全ての人には移動する権利がある、とする「移動権」という概念もあげられています。これらも踏まえて考えていきたいと思います。よろしくお願いします。

2.部長あいさつ

 前回、7月13日の審議会では現状サービスの問題点や課題を整理し、説明させていただきました。

今回はさんさんバスの路線再編の方向性について、二つの考え方を示させていただきました。後ほど事務局から詳細な説明がありますが、現状路線をベースに改良するのがいいのか、新たな路線を構築すべきか、この辺りを中心に議論いただき、方向性を打ち出していただきたいと思います。。

その方向性をもとに、今後、より詳細なルート等を検討していきたいと考えておりますのでよろしくお願いします。

3.議題

(1)さんさんバスの路線再編について

≪事務局説明≫

【石原委員】

収支係数という言葉が出てくるが、これはどのように計算するのか

【事務局】

料金収入を運行経費で割って算出している。

【会長】

この4案にこだわる必要はないのですが、1案、2案は現在の路線延長、北部については3案が循環方式、4案は今のシャトル型をベースにしたものとなっている。なお、南部はいずれも循環型は難しいということでシャトル型としている。

課題を解決する上でサービスをどうするかということが問題となる。サービスレベルを上げるため、投資額を多くすればバスの運賃についても考えていく必要がある。

【井上委員代理】

バスの台数について増やす場合は6台になるのか、あるいは5台という選択肢もあるのか。

例えば2案の6台編成について、Cルートを1台にして5台で運行する、という選択もあるのではないか。

また、3案について、AルートとBルートで経由地は変わるのか。

【事務局】

6台で決定ではなく、最大で6台という考え方である。台数については今後検討していただけたらと思う。

経由地については今後の検討によって変わることもありうると考えている。

【副会長】

豊田方面、日進方面から黒笹駅、三好ヶ丘駅に降り、ジャスコへ向かう方が多いため需要が増えていると思われる。積み残しがある場合がある。

路線を南北で分断することによって、どうなるかということはわからないが、現状、利用者はどのような利用をしているのか。

【事務局】

南部から乗車して北部まで利用する、という方は少ないと考えている。利用の状況としては南部の方は市民病院・市役所・ジャスコで降りる。そしてジャスコ辺りから新たに北部に向かう方が乗り、三好丘地区で降りる、という流れになる。

逆についても同様で三好丘地区で多くの方が乗り、ジャスコ・市役所、病院で降りるという状況になっている。

乗車人数について、三好丘~ジャスコは1便当たり約25人の乗車があるが、ジャスコ以南は12人程度となっている。

【会長】

北部から南部まで通して乗っている方のOD調査は行っているか

【事務局】

行っていない。

【会長】

現状では当初の目的である、「地域の交流」という目的は果たしていないのではないか。その上で、継続して目標達成を目指すではないか。

南北間の需要はあまりないので、新規構築型にする、ということはさんさんバスの目的から「地域間の交流促進」を外す、ということになる。

さんさんバスの運行目的のうち、「1.市内交通空白地帯の解消」、「2.高齢者・交通弱者の社会参加の支援」、「3.公共公益施設などへの交通手段」あたりはいいが、「4.地域間の交流促進」、「5.交通の安全と円滑化の促進」はまだ不十分である。そのあたりを整理しないと難しい。

【政策推進部次長】

目的の中で「交流」に関する部分が果たせていないが、この理由としては交流の拠点となる必要不可欠な施設が中部・北部に偏っている、ということが挙げられる。北部の方からすれば市役所、病院まで行くことはあっても、南部へ行くことはあまりない。

もちろん使っている方はいるとは思うが、数字としてはあがってこない。

【政策推進部長】

みよし市は南北に長いため南北間の交流、ということがさんさんバスの目的としてもあげられてきた。南部の施設としてはさんさんの郷があるが、利用者の多くは自家用車で訪れているのが現状である。

【会長】

当初はこの5つの目標を持って実施してきたが、南北の交流に利用する人が少ない、という現状の中でどうすべきか、ということを考える必要がある。

当初は市民病院、現在は北部の方は豊田厚生病院へ行くという地域の役割分担ができるシステムになりつつある。

南北間交流とは何か、北部の方が南部へ、南部の方が北部へ行くのが交流なのか、あるいは北部・南部の方が中部の施設で交流できるならばそれも南北間交流ではないのか。

【事務局】

北部の施設として、豊田厚生病院・東名三好インター周辺については南部に住む人の利用もある。そういった人についてどうすべきかについても議論いただきたい。

【新谷委員】

さんさんバスに予算があって何でもできる、というならば平行利用というのもあるが、限られた予算であり、現在の状況に合わせた運行を考えていく必要がある。あれもこれも、というわけにはいかないため基準を設ける必要がある。

自分ならこうする、という話ではない。利用者の生活についてイメージし、それについて考える必要がある。

【小林委員】

改善の一番の目玉は新規需要に見合った、ということであると思われる。そういう風にする、というのであれば現状の4台では無理があると思われる。

6台にすれば収支率は減らざるを得ないが、現状の4台では利用者としては不便であると思われる。

また長い路線も利用者からすれば、不便になると思われる。

長いルートにしない、ということであれば当然乗り継ぎ、ということがある。乗り継ぐことでいろんなところへいける、というメリットもある。そういったことも考えていくべきである。

【会長】

これ以上路線を増やせば4台ではサービスにならない。4台体制というのはありえるのか、ということについても議論する必要がある。

【事務局】

あくまでもタクシーについては改善する必要がある。そう考えれば増やさざるを得ないのではないかと思う。

【副会長】

路線が長ければ長いほど渋滞等によるの遅れは大きくなり、運転手の負担も大きい。バスの台数を増やさざるを得ないのではないか。

【永井委員】

新しく路線を増やす場合、地域間の交流ではなく広域への利便性により、需要を増やす、という可能性がある。特に豊田市のおいでんバスとの接続もあり、地域間交流プラスアルファのこともある。みよし市としては外からの利用者を増やすという目的もあるため配慮する必要がある。

【事務局】

広域連携という話をすれば愛知教育大学までフォローする、というような提案もあるがそれを実現させるとなれば予算必要となってしまう。

まずは、当面の課題を解決したい。

【新谷委員】

現状では、ベイシア・浄水地区との連携という問題があり、その改善のためには現状本数の確保が前提となるのではないか。そういった解決すべきことを解決した上で南北の交流はどうするか、ということを考える必要があるのではないか。そして、南北の交流についてどうするかを考える中で目的自体の見直しの必要が生じるならば検討し、また経費や市民の負担額についてもどうすべきか考えていく必要があるのではないか。

【副会長】

バス停以外のところで乗降する、というのは可能なのか。

【会長】

バス停以外での乗降については安全の確保があれば可能である。ただし、バス路線上のどこでも停まれることにし、バスが停まる回数が増えれば当然、バスは遅れていく。運行時間がかかることについての合意がなければ難しい。

【小嶋委員】

地域の拠点施設へ自家用車では行けない方の利便性をより重視する必要があるのではないか。

また、名古屋へ行く場合に、みよし市役所から三好ヶ丘駅まで30分ほどで行けて名鉄豊田線の本数が増えればまた変わるのではないか。

【会長】

自動車と公共交通で利便性の話をすれば当然自動車が勝るため、比較しての話はできない。また、中部・南部の方で名古屋へ行く方は赤池へ行けばよいと思う。電車の話はみよし市だけはできない話になる。

結局課題については優先順位をつけざるを得ない。

まず、車両台数についてはこれまでどおりの4台では課題解決は無理であり6台で考えざるを得ない。

その上で、今の利用形態をベースに考えていくのか、あるいは南北の交流は大切であるが、あえて南北で路線を区切り、乗り換えの整備などで乗換えへの抵抗を少なくしていくか、ということが鍵となっていく。

地域としてどこにウェイトを置くか、ということが大切になる。

議事録と資料を見比べていただき12月には路線と料金の話を議論したい。

【事務局】

次回までにいただいた意見を基に詳細についてももう少し整理して議論いただけるようにしたい。

【会長】

今年度で再編の方向性は示さなければいけないのでその腹積もりをよろしくお願いする。

 (2)その他

【石原委員】

広告事業についてはどうなっているのか

【事務局】

来年度ぐらいから車内広告ができるように整理・検討したい。

「地域公共交通の確保・維持・改善の推進~生活交通サバイバル戦略~」

≪小林委員より説明≫

あいちエコモビリティライフ推進事業「公共交通利用促進モデル事業」の提案について

≪事務局より説明≫

特定非営利活動法人「ひと育て・モノづくり・まちづくり達人ネットワーク」が、愛知県が実施する「公共交通利用促進モデル事業」に企画を提案する。

企画内容はさんさんバスの回数券を買っていただいた方にドーナツの無料券を渡し、利用促進を図るというもので、併せてアンケートも実施し、商工会と連携した促進策の資料となるような取り組みを行う、とのことである。

この提案が採用されれば愛知県から補助金が交付されることになる。

【事務局】

次回の審議会については12月の開催を予定している。その際には現況の課題をどう整理していけばよいか、という提案をしていきたいと考えているのでよろしくお願いします。

この記事に関するお問い合わせ先

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