共に生きる社会へ 介助犬と築く思いやりの輪(9月2日)

更新日:2025年09月04日

2016年4月から施行された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」により、行政機関は障がいのある人に対して合理的配慮を提供することが義務付けられました。さらに法改正によって、2024年4月からはその義務の対象が民間企業にも拡大され、社会全体で障がいの有無に関わらず互いを尊重し、共に生きる社会の実現を目指すこととなりました。

こうした意識を高めるため9月2日、市役所職員を対象に「介助犬」に関する研修が開催されました。介助犬とは、手足に障がいのある人の日常生活を支える補助犬のこと。研修では、PR犬のピトが指示に従って落とした硬貨を拾うなど、さまざまな動作を実演し、参加者に介助犬の役割を分かりやすく伝えました。

社会福祉法人日本介助犬協会の高柳友子(たかやなぎ・ともこ)理事長は「日本ではまだ介助犬の普及率が低いのが現状です。介助犬は必要な手続きを経た後、無償で貸与されますが、その育成費用は寄附や募金でまかなわれています。ぜひこの活動を知っていただき、普及への協力をお願いします」 と話した後、『合理的配慮』とは何かという障がいに対する意識の持ち方についても語られました。 「海に潜ったら? 夜に停電が起きたら? 私たちができなくなることを、障がいのある人が難なくこなす場面もあります。障がいとは環境がつくるもの。捉え方を変えて、みんなで暮らしやすい社会を目指しませんか?」と話す姿に、職員たちは熱心に耳を傾け、業務において必要な配慮を行うための知識を深めていました。

社会福祉法人 日本介助犬協会ホームページ
https://s-dog.jp/

PR犬のピトとトレーナー

トレーナーとPR犬のピト

硬貨を拾うピト

硬貨を拾う様子

靴を脱がせるピト

靴を脱がせる様子

登壇する高柳理事長
研修の様子

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