プレコンセプションケア

更新日:2025年03月26日

「プレコンセプションケア」とは?

プレコンセプションケアとは「若い男女が将来のライフプランを考えて、日々の生活や健康と向き合うこと」です。次世代を担うこどもの健康につながるとして、近年注目されているヘルスケアです。

「プレ」は「~の前」、「コンセプション」は「妊娠・受胎」を意味しています。もともとプレコンセプションケアは、妊娠前からの健康づくりとして始まりましたが、現在はもっと広い意味で、健康な生活習慣を身につけ、健康を維持することが将来素敵な人生を送ることにつながるという考え方です。

なぜプレコンセプションケアが必要なの?

引用:国立成育医療センター プレコンノート

近年、若い女性のやせと肥満の増加、出産年齢の高齢化によって、リスクのある妊娠が増加しています。また、生理に関する知識不足による不妊も増加しています。プレコンセプションケアを行うことで、将来生まれてくる赤ちゃんの健康、次世代の健康にもつながります。

そして、人生100年時代といわれいる現在、こどもを持つ選択をしない方にとっても、改めて自分の健康について考えることでより豊かな人生につながります。

プレコンセプションケアのポイント

1.適正体重

栄養不足による若い女性のやせ(BMI18.5未満)は、貧血や将来の骨粗鬆症の原因になります。一方、栄養過多や太り過ぎ(BMI25以上)は、将来、糖尿病や高血圧などさまざまな病気のリスクを高めます。やせも肥満も、不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。男性の肥満も不妊のリスクを高める報告があり、注意が必要です。

2.栄養

栄養不足による若い女性のやせは、貧血・肌荒れ・骨密度や筋力の低下などを引き起こします。月経不順や不妊、低出生体重児(生まれたときの体重が2,500g未満の赤ちゃん)の原因になるなど、 将来の妊娠・出産にも影響を与えます。

3.運動

適正体重の維持に積極的な運動は欠かせません。血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝も高まります。運動はこころの状態にも良い影響を与えます。

4.喫煙

タバコはがん・心臓病をはじめたくさんの病気を引き起こします。また男女ともに不妊症のリスク が増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重を引き起こす可能性があります。赤ちゃんが生まれた後も乳幼児突然死症候群のリスク因子となるなど、その影響はきわめて広範囲です。

5.飲酒

妊娠中にお酒を飲むと、アルコールは胎盤を通って赤ちゃんにも影響し、胎児性アルコール症候群の原因になります。「この量なら大丈夫」というものは確立していませんので、妊娠を考えたときからアルコールは控えるようにしましょう。妊娠中は禁酒が原則です。

6.ストレス

現代社会はストレスが多く、こころの不調を抱えることもあるでしょう。まずは自分がストレスを感じていることに気づくことが大切です。また普段から自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。体を動かす、腹式呼吸をする、今の気持ちを書き出してみるのもおすすめです。困ったときには、専門の窓口に相談しましょう。

7.がん

女性は20代から子宮頸がんが増え、30代から乳がんが急増します。2年に1度の子宮頸がん検診と月1回の乳房のセルフチェックを行い、40歳からは乳がん検診も忘れずに。気になることがあれば、専門医を受診しましょう。男女ともに、40歳からは肺・大腸がんの、50歳からは胃がんの検診を受けましょう。

上記内容はプレコンノートから抜粋したものです。詳しい内容は、プレコンノートをご確認ください。

引用:国立成育医療センター プレコンノート

プレコンチェックシート

もっとすてきな自分になるために、未来の家族のために、できることから始めて、1つずつチェック項目を増やしていきましょう。

引用:国立成育医療センター プレコンチェック・シート

みよし市での取り組み

1.風しん対策事業

2.がん検診

3.子宮頸がん予防ワクチン

4.不妊治療・不育症治療費助成制度

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