みよし市ホームページ > 施設案内 > 歴史民俗資料館 > 【K-27】黒笹27号窯跡
最終更新日:2023年11月26日
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黒笹27号窯は、現在、愛知県トラック協会の研修センター敷地内に所在しています。黒笹90号窯の近辺に所在する同時代の窯で、灰釉陶器の焼成窯であり、その最盛期の窯跡である。
昭和63年(1988)に、愛知県トラック協会研修センター建設事業に先立ち計画地に所在する古窯跡5基の発掘調査が実施された。その5基のうち1基は、緑地として工事をしない区域にあり調査後は現状保存とし、他は記録保存するとして発掘調査が実施されています。
黒笹27号窯が出土遺物も質量ともに豊富であり、また窯体の遺存状況は一部天井部も残存し良好であることから、発掘調査後の平成元年(1989)に三好町は、当時の窯を現状のまま保存するため愛知県トラック協会から緑地の一部を借地して、フェンス、覆屋等保護施設を整備、一般市民に供覧できるようにしました。
当時の窯の状況を見ることができる、町内唯一の古窯遺跡である黒笹27号窯は、平成5年(1993)に貴重で重要な文化財であるとして町指定されました。
見学は無料ですが、下記の注意事項を必ずご覧ください
指定日…平成5(1993)年10月1日
愛知県みよし市福谷町大坂49-434
窖窯(あながま・穴窯)、長さ7.8メートル、最大幅1.3メートル、床面傾斜度22.5度
無台椀、有台椀、皿、段皿、脚付皿、杯蓋、長頸瓶、手付瓶、硯、陶馬、匣、平瓶、甕、窯道具(三叉トチン、コップ状ツク、王冠ツク)、擂鉢 ほか
平安時代
灰釉陶器焼成の窖窯で、椀・皿には台形高台の窯道具使用の重ね焼きと、三角形高台直接重ね焼成の二形式が存在する器形と焼成方法に、過渡期の様相が認められる。
本窯跡は、境川と小石川に挟まれた丘陵の南に開いた小谷の奥の東に面するK-64号窯跡とは対面する斜面の標高96メートルほどに位置する。
窯体は南東向きの丘陵斜面に所在し、天井の一部が遺存して良好であった。
・・・つづく
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